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まじで、どきどきだった夜。

金曜日の夜、ね。
ひつじ飼いと
ひつじさん。

「魚、食べたいね~」
という事で、キュウキョ一致し(笑)

夕方の遅い時間から
魚を買いに、でかけやした。

夕飯の時間とあって
魚屋も、混んでる。

トルコの魚屋は
普通

魚買うと、
サバイテくれるサービスつきだから

(トルコ人って、魚さばくの、
苦手なのかも…。牛やひつじは、さばくくせにww)

混み混みの
お客達の間で

ひつじ飼い達も
魚さばいてくれるのを
待ってたわけw←内臓取るだけだから、自分でやりゃあ、いいんだけど、面倒くさいww

現在、トルコでは
午後4時半、ともいえば
真っ暗。

その日はまた
この冬一番の、寒い日で

たぶん、外気は
マイナスすれすれ。

魚屋は
表のドア、開けっ放しだから

待ってる間が
寒い、寒いw

「ちょっと、隣の八百屋に行って来る」
と言いつつ。

ひつじと~ちゃんを
寒い魚屋へ残して

ひつじ飼いは
暖房が、ちょっと入っている

八百屋へと
エスケープw

八百屋から
出てくると

ひつじと~ちゃん。
「もう5時過ぎてるけど、子ひつじ1号は、どうしたかな?」

子ひつじ1号。
高校から、

送迎バスで
帰ってくるんだけど。

普通は、午後5時に
家に到着する。

家に誰もいないと
必ず

「お母さん、どこ行ったんだよ?
お腹減ったよ!」

電話がかかって
くるのだ。

必ず。

しかし。
この日は、5時を10分も
まわっているのに

電話はおろか。
家に電話しても

誰も出ないし。
子供の携帯にかけても

どうも、電池切れらしく
かかりません、状態になってるし。

ひつじ飼い達
だんだん、焦ってきたw

夜はとっぷり暮れて
あたりは、真っ暗。

しんしんと冷え込む寒さは
コートがあっても、
外でいられないほど。

家の鍵を
持ってるハズなのに。

家の電話には
誰も出ない。

子ひつじ1号は、どこ行った???

彼に関しての
1番の心配ごとは

「どっかで、ケンカしてるんじゃないか」
ってこと。

やっつけてるにしても
やられてるにしても。

学校から
びりびりの服で帰ってきた、とか。

1度や2度じゃ
ないし。

ケンカ相手が
年上で

ボコボコになって来た、なんて
シャレにならない事も、あった。

お友達の携帯に
かけてみる。

不通。

こいつら
充電、って知らないワケ?!

そうこうしてるうちに
送迎バスの運転手に、
電話がつながった。

ところが。

「お宅の息子さん。
今日は、俺の送迎バスには、乗らなかったですよ」

の…
の…
のあにいいいいいいいいいいい!!!!!

うちの息子は、どこ行ったああああああ???!!!!

正直、魚どころでは
なくなったが

ちょうど、その時
魚ができあがってきたので

魚屋の手から
奪うように
ひっつかんで

車に飛び乗って
一目散に、家へリターンバック。

近所のインターネットカフェ周辺から
友達の家の周りから

果ては
学校まで戻って

彼を
探すつもりだった。

しかし。
家に帰って、どこから電話してくれようと

電話リストを
目をサラにして見ている時に。

ふと。
家電話が、鳴った。

それは…
子ひつじ1号から、だった。

「あんた、どこで何してんの?!」
実は、内心
どきどきしてたけど

なるべく
平静を装って
息子に聞いてみる。

「うん。あのさ。ごめん、お母さん。
俺の携帯、電池なくなっちゃってさ。
連絡できなかったんだよね。」

「うん。それで、あんた、どこにいるの?」

「家には、何度か
友達の携帯から、電話したんだけど。
誰も出なかったし。
お母さん、出かけてたの?」

ナンか
ハナシがかみあわない。

お互いに、
勝手に喋ってる。

それが、また。
どきどきを増長するのだ。

「それで、あんたは
今どこに、いるわけ?!」

「うん。あのさ。○○病院。」

正直、
キターーーーーーーーーーーーッッッッ!!!!!
って、思った。

でも。
あんた、またケンカしたの?!って

ひつじ飼いが
聞く前に

子ひつじ1号は
言葉をつなげた。

「実は、クラスメートの一人が
自殺未遂で、病院に担ぎ込まれたんだよ。」

怒鳴ろうとして
開けた口が
開きっぱなしになった。

自殺未遂?!

「知らせを受けて
友達と、その子のお見舞いに来たの。
それで、今病院にいるんだ」

…。
…。
…自殺未遂?!
ドウイウコッチャ、ソレ?????

ほら。
そういうのって。

ニュースの中の
出来事、みたいじゃん?

自分の周りで起こることって
そうそう、頻繁にはないものでしょ。

だから。
一瞬、思考が止まってしまったのだ。

「でも、もう、病院から出たから。
友達と一緒に、帰るから。お母さん、心配しないで。」

それだけ言うと
長男は、がちゃり、と電話を切った。

それから。
長男が帰ってくるまでの
約1時間弱。

どこをどう
通ってきてるのか

いやに時間が
かかる。

それとも。
じりじりしながら
待っているので

余計に時間が
かかるように、感じるのか。

と。
「ただいま~」

ふいに、ドアがあいて
長男がひょっこり、と顔を出した。

ひつじ飼い。
さすがに。

本当に。
深い、ため息をついた。

ふうううううううううううう~…って。
顔を見て、緊張が解けたのだ。

それから、
キッチンのイスに座らせて

尋問するみたいに
ハナシを聞いた。

彼のクラスメートの
女の子が

昨晩、父親と
口論になって

父親は、
その場のイキオイで

子供に
悪口雑言を吐いたそうで。

彼女は、それで
ぷつり、と切れたらしく。

自分の部屋に戻ると
家にある、薬箱の

ありったけの
薬を飲んで

そのまま
父親のところに
引き返し

「あたし、家中の薬、飲んだから。
死んでやるから!!」


騒いだそうで。

慌てた両親は
すぐに彼女を

病院に担ぎこんで
胃を洗浄して

コトなきを
得たものの
彼女は登校できず…。

まあ。
父親の気持ちは、わかる。

親といえども、人間。
いけない、とは
思いつつも

つい
感情に任せて

怒鳴り散らしちゃうことだって
あるよな。

わしなんか
ありあり、だし…。

「お母さん、俺がまた、ケンカでもしたかと
思ったでしょ?」

ええ。ええ。
思いましたとも。

お陰でまた、
寿命が縮まったわい。

些細なコトで
極端な行動に走るのは

思春期の子供だから
なのか。

「馬鹿じゃね~の~!本当に死にたかったら
団地の屋上から、飛び降りなきゃだめだよって、
言ってやったんだよ、俺。」

へらへらしながら
話す長男だが

その表情から
動揺しているのが、わかった。

そういえば。
自分が、高校生の頃にも

中学生時代の
同級生の男の子が

飛び降り自殺したっけ… 
って。

ふと
思い出した。

たぶん、この女の子は
あてつけに、薬を飲んだんだろう。

本当に死ぬつもりは
なかったのかもしれない。

それにしても。
それにしても…。

急性のショック症状を起こして
死んでしまうことも、あるわけで…。

短絡的な、子供の思考回路に
ぞっとした。

いろいろと
考えさせられる、怖い夜だった…。

本日もお付き合いいただいて
ありがとうございます!

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