さて。
トルコ国外にある
唯一の「トルコ領」である
「スレイマン・シャー」という人の
霊廟が
2015年2月21日から22日に
かかる、
夜間の軍事作戦により
シリア内陸部の
ISIS支配下にある
地域から
国境から
数十キロしか離れていない
「ESME」村に
お引越しされてきた、そうだ。
(図中の、2番目の点から、3番目の点に、
引越しした)
大体、
霊廟のある地域が
ISISの手に
落ちてから
敵に囲まれて
孤立した島、状態に
なっていた場所。
「ボルドーベレー帽部隊」
という
特殊エリート部隊によって
守られていたものの
本来は
6ヶ月ごとに
兵員の入れ替えを
しなきゃいけないのに
8ヶ月も
兵員の入れ替えができなかったし。
ISIS側からも
狙われていたし
何と言っても。
最近になって
近いうちに
周辺で、クルド人勢力とISISの
大規模な衝突が予想される、という
情報が入ったことにより
今回の作戦が
決行された、らしい。
44人の兵士と一緒に
霊廟の中の、3つの棺も一緒に
お引越ししてきた、
のだそうだ。
まあ。世論は。
44人の兵士を退却させなきゃあ
ISISに捕まりでもしたら
ヨルダンの
パイロットの、二の舞になりかねん。
よかった。よかった。
という意見と。
敵に囲まれたからって
ケツをまくって、
すたこら逃げてくるとは
けしからん!
敵前逃亡なんかして
恥ずかしくないのか!
死んでも、
霊廟を守るのが、兵士の義務だろうが!
という意見に
別れておるわけですが。
まあ。
穏健派の日本人としては
正しい判断だったんじゃないか、と
思ったりもします。
特に相手は
まっとうな敵、じゃないし。
44人も
兵士が殉死したら、エライこっちゃよ。
ただし。
シリア領内の、
トルコ国土を
失うわけにはいかん、ってわけで。
トルコ領から
ひじょ~~~~に近い
シリア領内に
新しい霊廟を
建設中なんだそうだが。
テレビニュースで
やってたけど。
その土地の持ち主さん、は
現在、避難民で
トルコ国内の
難民キャンプで生活している状態
しかも。
戦争で、土地の権利書も何も
なくなってしまった、らしい。
こ…これは…
不法占拠にならないのかな??
一体、誰の許可をもらって
新しい霊廟を、作ってるんだろう???
この辺の
なし崩し加減が、
さすが、中東、って感じも
するんすけど…(爆)
まあ、そういう
難しいことは
トルコのお偉いさんたちが
考えてるだろうから、置いといてw
この
「スレイマン・シャー」って人は
誰なんじゃ?って話ですが。
2つ説があって。
一つは、アナドールセルチュク朝
初代の王様、
「Kutalmisoglu Suleyman Sah」って話と
もう一つは
昨日、紹介した
例の「エルトゥールル」さんの
お父さんじゃないか、って
話で。
でも、どっちの人なのか
よくわかんないんだってww
まあ。
どちらにしろ
トルコの歴史にとって
重要な人だから
お墓を守るのは
当然のこと、なんだろうけど。
ISISは。
こういう、霊廟とかが
大嫌いな連中だから。
遅かれ早かれ、
絶対、
霊廟潰しに
攻撃してくるだろうしね~。
敵に潰されるなら
自分達で潰しちまえ、って事
だったらしい。
かくして。
お棺、3棺は
新しい霊廟ができるまで
仮小屋で、待機しているんだそうだ。
何か。
死んでまで、
いろいろ大変で
かわいそうな、お方だな~。
本日も、おつきあいいただいて
ありがとうございます。
ぽちっと応援
よろしくお願いします。
コメント