今日、3月18日は
「チャナッカレ戦勝記念日」
で、ござんした。
しかも。
100周年記念、とあって。
盛りだくさんのイベントで
お祝いしたトルコ、でござんす。
チャナッカレ戦争は。
海戦と陸戦が
あるんですが。
まず、海戦が起こって
これに勝って
次に、敵軍は
そんじゃあ、と上陸してきて
陸戦に突入し。
これにも、勝利したわけなんだけども。
合計で、敵味方あわせて
約50万人の死傷者が出た、ってんだから。
もう。
大変な戦争で
あったわけで、ござんす。
50万人って~と。
トルコだったら
アンタルヤとか、カイセリあたりの
都市が
丸々、全住民
死傷したのと、同じくらいな感じ?
日本だったら…。
川口市とか、千葉市とか
東大阪市とか、静岡市とか…。
その辺りが
50万人都市、だそうなんで。
そこの住民全部
死傷した、って感じですか。
どんだけ
すごい数の人が犠牲になったか
なんとなく
想像できるかな…。
時は、1915年。
世界は、第一次世界大戦の真っ最中。
ドイツ、オーストリア、ブルガリアに
味方して、オスマン帝国が加わったのは
「同盟国軍」
対して。
イギリス、フランス、ロシア、後に、
日本、アメリカ、イタリア
なんかが
タッグを組んだ
敵国側が「連合国軍」
イギリスは
味方のロシアに
必要物資を届けようと
地中海から、黒海突破を図る。
そこに。
同盟国側の
「オスマン帝国軍」が
待った、をかけて
チャナッカレ海峡(英語では、ダーダネル海峡という)を
通す、通さない、の
一大戦争に
なったわけでした。
最初、イギリス軍は
チャナッカレ海峡通過なんて
ちょろい、ちょろい~♪
と
かなり、甘く見て
作戦を敢行したのだけど。
軍艦は沈められるわ、
大砲の的になるわ、で
散々な目に
遭って。
そんなら、
海峡の両岸に展開する
トルコ軍兵士を
蹴散らしてから
通過すれば
いいんじゃない、ってんで
上陸掃討作戦に
切り替えるのだけど。
これも、残念ながら
不発に終わり。
最終的に
海峡通過を断念するのですだ。
この時の。
陸戦で
見事、イギリス軍の上陸を
ほぼ、食い止める作戦を指揮したのが
その後。
トルコ建国の父となる
「アタチュルク」その人
だったわけですだ~。
な~んて。
ずいぶん、簡単に書いてますが。
足かけ、トータルで
1年半くらい
押したり引いたり
してたわけよ。
この、チャナッカレ海峡
周辺で。
トルコ中の
村や町から
兵士として
若者が徴収されていって
義母の祖母が
その昔。
「戦争に行く兵士は
皆、あの丘を越えて、出陣して行ったんだけどね。
誰一人として、帰っては来なかったんだよ…。
もう、2度と、あんな時代は、こないといいねえ」
って
遠い目をしながら
よく話してくれた、って言ってた。
チャナッカレ戦争の重要性、
としては。
1、たくさんの犠牲者を出したこと。
2、オスマントルコ帝国が、独力で戦った、
唯一の戦線であったこと。
3、イギリス軍の物資が、届けられなかったことが、きっかけとなって
最終的に、ロシアの戦線離脱のきっかけになったこと。
4、アタチュルクの指導力が認められて、知名度がぐん、とアップして
国民的英雄になり、その後の独立戦争のリーダーとしての
基礎を作ったこと。
なんて、言われてますが。
要するに。
「アタチュルクのもとに、集結したトルコ人の
愛国心の強さ、勇敢さ、そして、ネバーギブアップ精神を
象徴するできごととして、伝説化している!!」
と。
いうことなんだ、と
思います。
でも。
そう言うだけの、
事はあったんだよね。
義母によれば。
すべての戦争が、
終わったあとに。
トルコ中の、
町や村から
働ける年齢の男性が
ほぼ、すべていなくなって
それからの10年ほど。
要するに。
男の子が成長して
また、働ける年の男性になるまで
働き手は女性のみ、で。
大変苦労したらしい。
って。
言ってたもんね。
トルコ中の男子学生が
戦死したお陰で。
トルコの発展が
その後、大きく遅れたとか
言われてるんだって。
まあ。
それだけ、大きな犠牲を払って
手にいれた
「独立」だったからね。
今でも、トルコ人が
とても強い思い入れを
もっているのも
うなずける。
チャナッカレ戦争を含む
第一次世界大戦は
オスマントルコが加担した
同盟国側、が負けて。
トルコの領土は
ばらばらに分割されそうになる。
そこに、待った!を
かけたのが、アタチュルク。
独立戦争を立ち上げ
オスマン朝を解体し
共和国を樹立して
今のトルコの
領土を守ったわけよ。
この、一連の出来事が
起こったのが、
90~100年前
だったわけさ~。
ちゅうわけで。
官公庁舎はもちろん
いろんな家のベランダにも
今日は、
トルコ国旗が
翻っていたわけだす。
って。
考えてみれば。
我が日本は、
当時、トルコの敵対国だったんやな~。
その国民が。
のこのこ、こんなトコロまで
嫁にやってくるとは…。
マコト、運命とは、数奇なもので
ござんす…www
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