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日本人技師の自殺

イスタンブール周辺は
細い海峡がつながって

エーゲ海から
黒海まで

つながって
いってるんですが。

そのうちの
「マルマラ海」という

内海の
はじっこの方

コジャエリ県から
ヤロワ県という
対岸の県まで

なが~い吊り橋を
作る工事が、続いています。

「イズミット湾大橋」
が完成すると

海上部分が
約1700メートル

全長約3キロの
世界で2番目に長い

吊り橋、に
なるんだそう。

で。

ここでも。
日本の企業が技術協力
してまして。

大勢の日本人技師さんたちが
働いていらっしゃいます。

が。
ここで、昨日。

悲しい事件が
おきました。

橋の上部に張り渡される
「ツナ」の部分が

技師の設計ミス、のために
切れて、落ちたのだそうです。

そして。
設計技師さん。

51歳の「キシ リョウイチ」さん
という方が

責任を取って
自殺したそうなんです。

以下。
2015年3月23日付
ヒューリエット新聞から。

「イズミット湾吊り橋」現場で、土曜日、「キャットウォーク」と呼ばれる、渡し綱が切れたことで、責任を感じた日本人技師、51歳の「キシ リョウイチ」氏が、自殺した。
遺体は、ヤロワ県の、アルトゥンオワ市にある、墓地の入り口付近で発見された。
技師はまた、遺書も残していた。
アルトゥンオワ市長、ヌルルラフ カヤ氏は、日本人技師の遺体は、今朝、通学途中の子供達が、墓地の入り口付近で、発見したものだ、と伝えた。
通報により、警察、救急車などが、現場に急行し、現場検証が行われ、それによると
キシ リョウイチ氏は、工作用のカッターナイフで、自殺したことが明らかになった。
その後の捜索により、遺書も発見された。

技師の、自殺前に書かれた遺書には、渡し綱が切れたことを、自分の責任であるとして、
自殺をしたことが、書かれていた。キシ リョウイチ技師の遺体は、検証のため、ヤロワ国立病院へ送られた。事件の詳細に関しては、詳しい捜査が続いている。」

ヒューリエット新聞の原文はこちら(ただし、トルコ語)
→→→http://www.hurriyet.com.tr/gundem/28529396.asp

**********

その後、
トルコサイドの会社の社長は、

「よく、日本は、なぜ、前進するのか、と問うことがある。この質問の答えとも、いえるだろう。この技師の自殺は。我々が体験したことは、非常に重い、一つの教訓だ。人間のドラマだ。責任感というものは、どういうものか、という事を、教えてくれている」

という、
コメントを出した。

また、現場の
指導協力をする、大学の助教授は

「渡し綱が切れたのは、溶接ミスだと思われます。これにより、工事が遅れる。これは多額の損害金を意味します。現在、工事は中断し、この綱の切れた原因を捜索しなければ、なりません。トルコ側の会社に対しても、自社に対しても、技師は、「伝統的方法」により、このように責任を取ったのでしょう。事故による死傷者は、一人も出なかったにも係わらず、です。」

どんだけ。
日本人って。

責任感が
強いのでしょう。

まあ。
わかるような気もする。

国際的なプロジェクトで
自分のミスのために

工事に大損害を
出してしまった、という苛み…。

でも。
それでも。

自殺、という選択は
あまりにも、重かったのでは
ないでしょうか…。

同じ日本人、として。
異国の地で、
ひとりぽっちで。

自分を責めながら
命を絶たなければならなかった

キシさんのことを
考えると。

どんなにか、無念で
どんなにか、つらかっただろうなあ~…って。

こんな有能な人材が
こういうことで、命を絶つ、というのが。
日本の伝統?なんですかね??

残念です。
本当に、こういう不運な事故は
残念でしょうがない。

どうぞ、二度と
起こりませんように。

故人のご冥福を
心より、お祈りします…。

本日もお付き合いいただいて
ありがとうございます。

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