おこんばんわ、でござりまする~。
本日は、いよいよラマザン(断食月)の最終日。
明日からは3日間続く 砂糖祭り(Şeker Bayramı/ラマザン・バイラム) が始まります。
「1か月間の断食を今年も無事に終えられたね!」というお祝いで、トルコ全土が一斉ににぎわう大切な祝祭です。
砂糖祭りとは?由来と意味

「Şeker」はトルコ語で「砂糖」のこと。
その名の通り、砂糖祭りは甘いお菓子を食べることで知られています。
1か月間、日の出から日没まで飲食が一切禁止という厳しい修行を乗り越えた後、体も心も欲するのはやっぱり甘いもの。
だからこそ断食明けはキャンディやチョコ、伝統菓子のバクラヴァ、ロクム(ターキッシュディライト)が食卓に山盛り並びます。
宗教的な意味合いとしては「断食月を乗り越えた感謝」と「家族や親族との絆を確認する日」で、
日本のお盆や正月を合わせたような雰囲気です。
砂糖祭りの風習:昔と今
昔はトルコの田舎町で、子供たちがグループになって近所の家を回り、
「砂糖ちょうだい~!」とキャンディをねだる、まるで トルコ版ハロウィン のような風習がありました。
しかし、治安の問題や時代の変化で、そうした子供の姿は今ではほとんど消えてしまいました。
私の記憶でも、10年以上前に隣町カイセリで子供たちが不審者の家に入ってしまい、痛ましい事件が起きて以来、完全に廃れてしまった印象です。
加えて今のトルコは深刻な経済不況。
他人の家に「飴ちょうだい!」なんて行こうものなら、「そんな余裕あるか!」とどやされかねないのが現実…(爆)。
我が家の砂糖祭り事情
さて、わが家の次男君も昨晩遅くに帰宅し、本日はと~ちゃんと一緒に田舎村へ。
恒例の「親戚一同大集合 in 田舎村」でございます。
ただ、ここ数年は姑の足が悪く、私は姑と一緒に自宅で留守番。
その代わり、バイラム2日目には義兄一家が束になって「義母参り」に来るので、私はひとりで大量のお客をさばく羽目に…。
田舎村だと「長男嫁」が絶大な権力を持ち、こちらにあれやれこれやれと命令してくるのが面倒なんですよね。
特に長男嫁+そのコバンザメ的存在の四男嫁コンビには毎度イラッとさせられるのですが(笑)、留守番しているとそのストレスは回避できるので少しは気がラク。
とはいえ、2日目の「義兄軍団来訪デー」はとんでもなく忙しい!
掃除・料理・お茶出しと、結局は走り回ることになるんですけどねw
トルコ全土の砂糖祭り風景
トルコ全体ではこの3日間、こんな風景が繰り広げられます。
- 親戚や友人宅を訪ね「バイラムおめでとう!(İyi Bayramlar!)」と挨拶
- 子供たちに紙幣(お小遣い)やキャンディを渡す
- 甘いお菓子(バクラヴァ、ロクム、チョコレートなど)が食卓に並ぶ
- 都市部では大規模イベントや政治集会が開催されることも
実際、今年は最大野党CHP党が、砂糖祭り前日にイスタンブールで200万人規模の集会を開催。
AIで再現したイマムオール氏のスピーチが流されるなど、トルコらしい「バイラム前夜の政治ショー」も話題になりました。
まとめ:砂糖祭りは甘さと人間関係のお祭り
こうして振り返ると、砂糖祭りは 断食明けのご褒美である甘いもの と 親戚づきあいのリアルな大変さ が共存するイベント。
日本の方にイメージしてもらうなら、
「お盆と正月とハロウィンを足して割った」感じに近いかもしれません。
明日から我が家も忙しい3日間が始まりますが、
「断食を無事に乗り越えられた!」という達成感と一緒に、甘いお菓子を楽しみたいと思います。
本日もお付き合いいただいて
ありがとうございます。
ぽちっと応援
よろしくお願いします。
にほんブログ村
コメント