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シリアから来た猫「バルシュ」

これは、今から

約9年ほど前の、お話。

軍曹オメル・オズカン、は。

仲間とともに

2016年に始まった

「ユーフラテス川の盾」作戦の

真っ只中、に居た。

戦場となった、シリア北部の

アル・バーブという町は

どこもかしこも、激しい戦いのため

瓦礫の山と化し、

粉塵が舞い、

犠牲者が、そこかしこに、転がっていた。

そんな中、オメルは

瓦礫の間に

何か、白いモノを見つけた。

近寄ってみると、それは

1匹の白い、子猫だった。

5~6か月くらい、だろうか。

疲労と、空腹と、怪我と、恐怖で。

横たわったまま、まったく動かない。

死んでいるのか?

抱き上げてみると

かすかに、息をしている。

まだ、生きてる…。

オメルは、自分のリュックから

兵糧と水を取り出して、

子猫に与えてみる。

子猫は、怯えた様子を

見せながらも

急に生き返ったように

それを、無我夢中で平らげた。

よし、俺と行こう!

オメルは、来ていたジャケットの

ジッパーを下げて

胸に、子猫を押し込むと

子猫が落ちないように

首まで、がっちり、ジッパーを上げて

そのまま、

子猫と一緒に

地獄のような戦場の中を、

戦い抜いていった。

その後、無事に

オメルと子猫は

陣営に、帰還する。

オメルは、子猫に

「バルシュ(平和)」という名前をつけた。

3か月ほど、陣営で

子猫の面倒を見ていたが。

戦局は、好転せず。

自分もまだ、いつ、

トルコ本国に帰れるか、

わからない。

このまま、ここで

バルシュの面倒を見るのは

難しいんじゃないか…。

せっかく、九死に一生を得た

バルシュは

必ず、トルコに

連れて帰ってやりたい。

藁にもすがる思いで

自身のSNSに写真をアップして

誰か、バルシュを、引き取ってくれる人は、いませんか?

ガズィアンテップ(シリア国境に近い、トルコ南東部の町)までなら

届けることができます、と掲載した。

この投稿は、またたく間に

拡散されて

ガズィアンテップの、保護団体が

うちが引き受けましょう、と

手を上げる。

喜んだオメルは

ちょうど、

ガズィアンテップの基地に、帰還する同僚に

「バルシュ」を託した。

生きて帰るんだぞ。

俺も、生きて帰るから。

本国で、必ず、再会しような…。

こうして、シリア生まれの

「バルシュ」は

ガズィアンテップへと運ばれ

そこで、無事に、保護団体へと

引き渡された。

バルシュは、最初の頃は

自分のケージから、

外へ出れないほど

怯えていたそうです。

その後、このことを知った、あるジャーナリストが

これを記事にすると。

物語は、トルコ全国に

広まって

バルシュの家族になりたい!と

3000人を超える人から

申し込みが殺到。

その中から、

「クルムズケディ」(赤い猫)という

イスタンブールの、

出版社が選ばれ

バルシュは、めでたく、

そこの看板猫として

新しい猫生の

スタートをきった、そうな。

もちろん、その後、

トルコに帰還したオメルは

バルシュに会いに、

イスタンブールに飛んで行って

感動の再会を果たしたそうです。

自分が死の瀬戸際に、ありながら

そこで見つけた

小さな命を、

救える勇気。

久々に、良い話~と思ったので

ここで、紹介してみました。

イロイロ、大変なことが

てんこ盛りの、ご時世だけど。

まだまだ、世の中、

捨てたもんじゃない、って

そう、思わせてくれる。

バルシュ君、どうか

末永く、お幸せに!!

本日もお付き合いいただいて

ありがとうございます。

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